創作童話 【小学校低学年】

息子と石ころ 【創作童話】

息子が小学生になった。 毎日、学校までの往復を歩いていく。 毎朝、家の門で「いってらっしゃい」をして、 息子の後ろ姿が見えなくなるまで見送っていた。 ふと気がつくと、門の所に石ころがあった。 最初に気がついた時は、3つくらいだった。 それが次第…

泣くのは、ズルじゃない 【創作童話】

「また、泣く。 泣くのは、ズルだよ。」 お兄ちゃんが怒って、妹が泣いている。 「どうしたの?」 ママは、妹を抱っこした。 「もっと、飲みたいんだって。 ちゃんと、半分あげたのに。」 お兄ちゃんが説明する。 空になったペットボトルとグラスが2つ。 「…

ドーナツのこころ 【創作童話】

今日のおやつは、ドーナツ。 ドーナツのあなから、ママを見る。 「早く、食べなさい。」 「ママ、見て。 心にポッカリ、あながあく。」 ドーナツのあなから、指をだす。 「はあ。」 ママ、このことば、しらないのかな。 まあいいや。 ドーナツって、なんでこ…

無限バスタイム 【創作童話】

小学1年生になったら、おこずかいがもらえる。 ぼくは、すっごく楽しみにしていた。 だが、しかし! おこずかいをもらうためには、「おてつだい」も、ついてくるのであった。 ぼくのおてつだいは、おふろあらいにきまった。 「そろそろ、おふろおねがーい。…

夢工場 【創作童話】

ぼくの町のはずれに、白いえんとつがある。 そこから出るけむりは、いろいろなカタチをしている。 「おとうさん、あのえんとつは、なに?」 「あそこには、こどものゆめをつくる工場があるんだよ。」 えんとつから、けむりが出てくる。 「ほら、今日は、キリ…

トウモロコシ迷路【創作童話】

僕は、お父さんと「トウモロコシ迷路」の入口に並んでいる。 二メートルくらいあるトウモロコシの茎が壁になっている巨大迷路だ。 去年に続いて、2回目の挑戦だ。 あと10人目くらいで、スタートできる。 「ねえ、今年は一年生になったから、一人で行っても…

99歳、おめでとう【創作童話】

ばあちゃんの畑仕事が終わるまで、マンガを読んで待っていよう。 オレは学校が終わると、ほぼ毎日、ばあちゃんの家にいる。 ばあちゃんっていっても、母ちゃんのばあちゃんだから、本当はオレのひいばあちゃんだ。 母ちゃんは、オレからばあちゃんの様子を聞…